何気ない言葉全てに愛が宿っている
雨の季節になったらママは必ず戻ってくる。
小学一年生の佑司は病気で一年前に死んだ母が残していった言葉をずっと信じていた。
父も有り得ないと分かっていながら、つい空模様を気にする。
そして、梅雨に入ると、本当に母である澪が姿を現したのだった…
友に貸そうと思って本箱から取り出しておいてそのまま休みに入り、休み中になんとなくパラパラと読み返していたこの本。
かなり話題となり一昨年映画化され、昨年はドラマ化もされた「いま、会いにゆきます」(通称:いまあい)
映画で父役と母役だった中村獅童と竹内結子が、その後ホントに結婚してしまうという落ちまで付いた。
原作が良かっただけに映画を観るのが恐くてまだ観ることができていない。
ドラマはたまに観ていたけど、やはり原作には勝てず。
この作品の中で俺がとても好きな部分がある…
「いってらっしゃい、巧」
愛しているって言われても、これほど胸が苦しくなることは無かっただろう。
涙が出そうになった。
きっと、1000回も繰り返された言葉だったからだ。毎朝、彼女はこの言葉でぼくを送り出してくれていた。この言葉はぼくらの結婚生活そのものを語っていた。
「いってきます」
愛を込めて、ぼくは言った。
「おはよう」とか「おやすみ」とか「おいしいね」とか「大丈夫?」とか「ちゃんと眠れた?」とか「こっちに来て」とか、そんな何気ない言葉全てに愛が宿っている。
それが夫婦なんだと、ぼくは思った。
あの時は気づかなかったけど。
「何気ない言葉全てに愛が宿っている」
ごくごく自然な事なのだ。
大切な人を常に思いやる気持ち。これが愛というもの。
言葉全てに愛が宿る…そんな言葉を交わして、いつも愛を感じさせていたいし、また感じていたいもの。
こんな愛がベースにあれば何も怖い物無し。
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