first impression
ある日の帰りの電車の中で素敵な女性を見掛けた。
女性よりもまず最初に目に付いたのは吊り革を掴んでいる腕だった。
いや腕というより、その腕に見事にフィットした腕時計に最初に目が行ったのだった。
女性がするにはちょっと大きめに見える時計だった。
丸い文字板も大きく、そして銀色に輝くステンレスのベルト部分の幅も広めだった。
しかし全体的にすっきりしていて、女性がしていてまったく違和感がなく、またそのデザインが彼女の雰囲気にとても良く似合っていた。
思わず片岡義男の小説に出てくる女性を思い出したほど。
多分あの腕時計をしていなければ特に気にとめなかった女性だったと思う。
第一印象は大切なものだが、腕時計一つでこんなにも人の印象が変わる物だとは思わなかった。
着る物、身につける物、持ち歩く物。
一つ一つ自分らしさを出せる物を選び出せたらいいが。
そう心がけたいと改めて思った。
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