« いきなり日常へ | トップページ | マリンバコンサート »

2007年1月 6日 (土)

スアド

友人から話を聞き読んでみたいと思った本。

『生きながら火に焼かれて』 スアド

Photo_5

中東シスヨルダンの小さな村。
学校にも通わず、鞭で打たれながら奴隷のように働く17歳の少女スアド。

婚前交渉は家族の恥。名誉を汚せば死をもって罰される。
恋愛は死に値する行為と知りながらも恋する気持ちは止められなかった。

重度の火傷を負いながら、奇跡的に生き延びた著者が告発する衝撃の記録。
 

こんな世界が今の時代にもまだあるとは。
フィクションを読むかのような内容。
しかし、これは現実にあった事であり、また今も続けられている事。

そう思うとページをめくるスピードが落ちる。
次はどんな現実を突きつけられるのか…と。

しかし、ジャックリーヌという人との出会いからは一気に読んだ。
やっと受け入れられる内容となり、
また地獄から手助けをしてくれる人物の登場により明るさが見えて来たから。

ひあぶりにされるという酷い仕打ちはあったが、
皮肉にもそれにより人間として生きるチャンスに巡り逢える事ができたスアド。

幸せな結婚もでき、また結果的には3人の子供とも出逢えた。

しかし現代の話とは思えない。
なかなかその事実を受け入れられずに読み進んできた。

スアドが日本に来て居心地よく過ごすうちに、
一日一日と開放されていくように感じ、
今までかたくなに隠して来たものをなんの抵抗もなく髪をうしろでまとめ、
外に食事に出かけ、一生忘れられない大切な記念日を迎えられたという事が
日本人としてとても嬉しかった。

まだまだ知らない事はある。
しかし、こんな現実が今あるという事を知らずに来た。
知って良かった。
自分に何ができる訳ではないけど、知っておくべき事だと感じた。
 

何が「名誉の殺人」だ…。
つまらない見栄。いや見栄にもなりゃしない。

早く改められて欲しい。

|

« いきなり日常へ | トップページ | マリンバコンサート »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/144422/13358659

この記事へのトラックバック一覧です: スアド:

« いきなり日常へ | トップページ | マリンバコンサート »